はじめに

昭和初期のトンビコート再生も、間もなく完了です。
子どもの頃に持っていたボードゲームの100マスすごろくに例えるなら、一番上の段(90~100のマス)まで来たって感じです。
そのすごろくでは、「99のマス(ゴールの1つ手前)」にとまると一番下の段(10のマス)に落ちるようになっていました。
今思うと、子どもに人生の厳しさを教えるかのようなゲームだったのですね~(笑)
さて、昭和初期のトンビコート再生で「99のマス」みたいな、超がっかりするようなことが起こるのか…
では、昭和初期のトンビコート再生・第7回目「バイアステープとハンガーループ」はじまりはじまり~
昭和初期のトンビコート再生⑦「バイアステープとハンガーループ」
トンビコート選んでよかった(^^)
金田一耕助が着てるようなマントが欲しいと思って、オークションで落札したトンビコート。
つい先日、BSで古谷一行さんが金田一耕助役をした映画が放送されていました。
見ていると

あれ?金田一が着てるのってマントじゃん。トンビコートじゃないじゃん
ならば、貫一・お宮が出てくる金色夜叉という物語の主人公・貫一が、トンビコートを着てるかなと思いましたが、静岡県熱海市にある銅像の画像を見ると、こちらもマントみたいです(T_T)

じゃあ、現在(2020年6月)深夜にあっている啄木鳥探偵処という探偵アニメで、主人公の石川啄木が着てるのこそはトンビコート?
よく見ると、主人公が着ているのは「二重回しとんび(インバネスコート)」でした。
こちらは、ほぼ同じなので「よし」としました(^^)
金田一のマントではなかったのですが、トンビコートを選んでよかったのは、袖が無いので、裁縫・超初心者のもへちゃんでも「裏地を付けようかな」って気になれたことです。
バイアステープ付け
袖が無く、チョッキみたいになっている肩~脇の縁については「バイアステープ」を付けることにしました。
ありがたいことに、これも100円ショップにありました。
購入したのはこちら

いろんな種類がありましたが「フェイクレザー」というのに惹かれました。

ちょっと高級っぽいじゃん(^^)
しかも「巾広(はばひろ)」と書いているじゃありませんか。
ミシンに慣れてきたとはいえ、幅が広ければ楽ができます。
もへちゃんのために商品化してくれたのか…そんなわけありませんね。

バイアステープ付けの行程は
- まち針で仮止め
- 裏からミシンかけ
- バイアステープを折り、表からミシンかけ
です。
フェイクレザー対策にマスキングテープ
事件は、2の「裏からミシンかけ」で起こりました。
布製のバイアステープではなく、フェイクレザー(ビニールみたい)ゆえでしょうが、ミシンの針が進まないのです。
コート側は進むのに、フェイクレザー側が進まず、上からの糸と下からの糸がうまく絡みません(>_<)
ネットで調べると、押さえ金具を「スムース押さえ」「テフロン押さえ」に替えろと書いてました。
もちろんそんなのは持っていません。
ミシンメーカーのネットショップを見ると、売り切れ中…
困って、さらにネットを検索してみました。
すると、裏技として「メインディングテープを押さえ金具に貼れ」というのがありました。
メインディングテープとは、白っぽいセロハンテープとでも言うのでしょうか。

あったけどもう使いきっちゃったよ~(>_<)
そこで、以前、車のシートの一部を赤に塗り替えた際に使ったマスキングテープを探し出してきて、押さえ金具に貼ってみました。


ダメだったらメインディングテープを買いに行こうと思っていました。
しかし、コート側もバイアステープ側もちゃんと送ってくれるようになり、なかなかいい具合にミシンをかけることができました(^^)
ああよかったとホッとしたその時…
ホッとしたのも束の間…すごろくの「スタートに戻る」!?
コートを持ち上げた瞬間、ピリリと布が破れる音がしました(T_T)
背中のちょうど真ん中・首の付け根の部分が5cmほど裂けているではありませんか!!
何しろ古いコートです。
できてから80年くらい経っているかもしれません。
接着芯で補強したつもりでいたのですが…
襟を付けてたらこんなことにはなってなかっただろうけど…
いろいろ考えても、もう後の祭りです(T_T)
下まで裂けてたら、100マスすごろくで言うところの「スタートに戻る」でしたが、ラッキーなことに裂けたのは5cmでした。
そこで破れた箇所にひざ・ひじ用の補修布を接着し、

裂けたところをミシンのギザギザ縫いしました。


この状態で襟を付ければ、さらに強度は増すはずです。
せっかくなのでハンガーループを金の鎖に変更
元々のハンガーループは、こんなのでした。

せっかくなので、ハンガーループを鎖にしちゃおうと考えました。
しかし、100円ショップの手芸コーナーに「ハンガーループ」なる商品はありませんでした(T_T)
近所の手芸屋さんに行っても、見当たりません(T_T)
ネットショップにはありましたが、1000円超え(T_T)
もへちゃんは考え込んでしまいました(>_<)
そんな時、たまたま行ったホームセンターで鎖の量り売りを見つけました。
10cmを2本で88円!
しかも金色がありました(^^)

これだ!!
さらに、鎖だけを縫い付ける方法がわからなかったので、手芸屋さんの端布(はぎれ)ならぬ端皮(10cm✕10cm)55円を買いました。
この端皮ならコートに縫い付けられるはずです。
そして作ったのがこちら

このパーツを襟を付ける際に、一緒に縫い付けました。


おわりに

いよいよ、昭和初期のトンビコート再生もゴール間近!
行程表で確認すると
行程表ver2
襟の補修で、全体のイメージトレーニング型紙とり裏地切り裏地縫い裾等の補修コートと裏地を縫い付けどんでん返し脇をバイアステープ襟付けハンガーループ取り替え- 裾を閉じる
- ボタン付け
あとは2項目を残すのみ。
次回、いよいよ「昭和初期のトンビコート再生」の最終回です。
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