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暑さ対策、熱中症対策のための「手ぬぐいマスクMark3(保冷剤入りマスク)」

小物
仮①から仮⑥までで作った保冷剤

なぜ作ったか

 今年の夏は、人類史上初めて(?)の「マスク必須の夏」です。

 いや、約100年前のスペイン風邪(インフルエンザ)の際もそうだったのかもしれません。

マスク熱中症の危険

 厚生労働省によると

 マスクは飛沫の拡散予防に有効で、「新しい生活様式」でも一人ひとりの方の基本的な感染対策として着用をお願いしています。

 ただし、マスクを着用していない場合と比べると、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇するなど、身体に負担がかかることがあります。

 したがって、高温や多湿といった環境下でのマスク着用は、熱中症のリスクが高くなるおそれがあるので、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクをはずすようにしましょう。

 マスクを着用する場合には、強い負荷の作業や運動は避け、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を心がけましょう。

 また、周囲の人との距離を十分にとれる場所で、マスクを一時的にはずして休憩することも必要です。

 外出時は暑い日や時間帯を避け、涼しい服装を心がけましょう。

厚生労働省 「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント より引用

暑さ対策・熱中症対策「手ぬぐいマスクMark3(保冷剤入りマスク)」への道

失敗作①「気化熱マスク」

 失敗作を書く必要はないかもしれませんが、読んだ方が同じことをしなくて済むと思い、恥ずかしいですが書きますね。

 失敗作①、それは「気化熱マスク」です。

 気化熱とは、液体が気体になるときに熱を奪う作用のことです。

 冷蔵庫やクーラーなんかは、これを利用しています。

 で、どうしたか…

 手ぬぐいを水で濡らしてみました。

まずは内側だけを濡らしてみました

 まずは内側だけ濡らしてみると、息が苦しくなりました。

 必殺仕掛け人か何かで、顔の上に紙を置いて、天井の上からひもを伝わせた水で、紙を濡らし、相手を殺す…そんな話があったような…

 それにそんなに涼しくない(>_<)…

ならば外側を濡らしてみたら

 そこで外側のみを濡らしてみました。

 全然涼しくない(>_<)…

失敗作②「100円ショップの保冷剤入り手ぬぐいマスク」

 水じゃダメだ!

 と来たら、やはり次は保冷剤です。

 そこでもへちゃんの好きな100円ショップに行ってみました。

 理想は、マスクの形をしていて、中が空いている形です。

 こんなのです。

欲しい保冷剤はこんな形

 でも理想の保冷剤を見つけることはできませんでした(>_<)

 そこで使えそうかなと感じた2つを買ってみました。

 これらです。

 青い方は、穴を開けられるかなと思って買ったのですが、開けたら保冷剤が出てくるみたいで

 黄緑の方は、実際に手ぬぐいマスクの中に入れてみました。

 あごのあたりにとどまった保冷剤からは、あまり涼しさを感じられませんでした(>_<)

 しかも、だんだんと手ぬぐいマスクの形が崩れてしまいました。

 手ぬぐいマスクは縫ってないから、重さに耐えられないのです…

手ぬぐいマスクMark3を作るためには、まず保冷剤自作から

材料

  • 片栗粉60g
  • 塩45g
  • ぬるま湯150cc

ソフトな自作保冷剤の作り方

①ぬるま湯に塩を溶かします

塩が溶けるまで一生懸命混ぜます

②食塩水(いや食塩湯?)に片栗粉を入れ混ぜます

よ~く混ぜます

③浅めの皿にラップをひき、そこに②で作った液体を入れます。

 食塩水の温度が高すぎた場合は液体ではなく、ゲル状になりますが気にせず同じ作業をしましょう。

食塩水の温度が高すぎた場合はこうなります

④レンジ500wで3分(でもイマイチだったので、さらに10秒、その後さらに20秒しました)

⑤熱々の保冷剤を水で冷やします

 これで自作保冷剤ができました!

 片栗粉と塩でできてるので、食べられるのかなと少しちぎって食べてみると…

 塩辛っ(>_<)

 まっ、当然ですね(笑)

保冷剤を何に入れるか?!

 ほしいのは、四角くて中が空いている保冷剤だったのですが、どうやって作るか、はたと迷ってしまいました。

 長い風船?

 でも太くなったらマスクの下に装着できません。

 給食で出てくるチーズくらいの直径1cmくらいの円柱を作れたら…

 それでもいい知恵が出ません(>_<)

 100円ショップをウロウロ

 ウロウロ…

 指サックを見つけて、小さなバイキング・ビッケみたいにピピピッと来ました!(これ、わかる人は50代後半以降だろうな~笑)

いよいよ、手ぬぐいマスクMark3(仮①)へ

⑥指サックに保冷剤を入れるため、100円ショップの化粧品コーナーにあった「シリマー」というのも買いました。

 シリマーというのは、化粧品を移し替えるのに使うみたいです。

 見た目、注射器です。

 しかし、このシリマー、全く役に立ちませんでした。

 ゲル状の保冷剤はシリマーで吸い出すほど柔々ではなかったからです。

 そこで指でちぎっては投げ、ちぎっては投げ…

 違いましたm(_ _)m

 ちぎって指サックに入れる…という原始的な手法で詰め始めました。

 途中から「二重にしよう」と計画変更したため、20枚入りの指サックでできた保冷剤は13個。

⑦手ぬぐいマスクにポケットを縫い付けてみました。

ポケットが6個あります。わかるかな?

⑧ポケットに自作保冷剤を入れてみました。

保冷剤を入れてみました
装着具合は、まずまず

手ぬぐいマスクMark3(仮①)の評価

 一晩冷凍させましたが、予定どおりカチカチに凍ってはいなくて、プニョプニョのままです。

 なので装着具合は、まずまずでした。

 15分ほど動き回りましたが、ずれる気配はありません。

 保冷時間は1時間10分ほどでした。

 う~ん…(>_<)

 8時間持てば、勤務時間をカバーできるのですが…

  • 保冷剤重量…6個で71g
  • 付け心地…◯
  • 保冷時間…1時間10分

 手ぬぐいマスクMark3(仮①)は、保冷時間が短すぎるのでです。

手ぬぐいマスクMark3(仮②)

 指サック保冷剤に限界を感じ、100円ショップで「密着シーラー」と「フリーズバッグ」を買ってきて「棒状保冷剤」を2本作ってみました。

密着シーラーとフリーザーバッグ
もへちゃん
もへちゃん

 あっ、以降の手ぬぐいマスク改造の全ての保冷剤自体は自作してま~す。

 何度も作ったので、もう簡単に作れるようになっちゃいました(笑)

 

 棒状保冷剤2本を収納するポケットを縫い付けて「手ぬぐいマスクMark3(仮②)」の完成です。

保冷剤2本セッティング

 棒状保冷剤2本を手ぬぐいに入れると、耳かけ式では、耳が痛そうだったので、首や頭の後ろで結ぶ方式にしました。

 付け心地は、じっと座ってる時は気になりませんでしたが、外を歩き回ると、下側の保冷剤が顎下にどんどんずれていきました。

仮②の評価

  • 保冷剤2本の重量…77g
  • 付け心地✕
  • 保冷時間…2時間

 保冷剤がどんどんずれてしまうというのは、決定的な欠点です…

手ぬぐいマスクMark3(仮②改)

 仮②のマスクの、長方形の横の辺をミシンで縫い付けてみました。

 これなら、歩き回っても下側の保冷剤が、顎下にずれることはないはず…

 そう思って、歩き回ってみると、保冷剤はずれませんでしたが、マスク自体がどんどんずれ落ちました(>_<)

手ぬぐいマスクMark3(仮②改)の評価

  • 保冷剤2本の重量…77g
  • 付け心地 ✕
  • 保冷時間…2時間

 マスク自体がずれるので

手ぬぐいマスクMark3(仮③)

 仮③では、保冷剤を理想形の長方形にしてみました。

 重量は、122g。

 なので、耳掛け式はあきらめ、首と頭の後ろで結ぶことにしました。

 紐は100円ショップの「伸びる靴紐」です。

 ちなみに、仮③は手ぬぐいを縫い付けてないので、引っ張れば外せます。

 外すとこんな感じです。

 画像でもわかりますが、鼻が圧迫されて1時間半過ぎる頃に痛くなっちゃいました(>_<)

 そのかわり、フィット感はバッチリでした(^^)

手ぬぐいマスクMark3(仮③)の評価

  • 保冷剤重量…122g
  • 付け心地 ✕
  • 保冷時間1時間半

 鼻が痛くなる上に、保冷時間が1時間半(>_<)

 仮②マスクより保冷時間が短いのは、仮②は保冷剤がポケットに入ってるので布1枚分肌から離れているからかもしれません。

 です(T_T)

手ぬぐいマスクMark3(仮④)

長方形の上辺を一部カットした保冷剤

 圧迫されて鼻が痛くなるのを防ぐため、長方形の上辺を一部カットします。

名付けて「ハイブリッド保冷剤」作成

 プニョプニョな保冷剤にこだわったから、保冷時間が伸びないのかもしれないと考え、二層式にしてみました。

  • 表側に塩分濃度が低い保冷剤(片栗粉30g、塩12g、ぬるま湯75cc)
  • 裏側に塩分濃度が今までどおりの保冷剤(片栗粉30g、塩22g、ぬるま湯75cc)

 ハイブリッド保冷剤のイメージ図はこちら

 表側が、凍ってカチカチの状態からプニョプニョになる際に、融解熱をたくさん奪うと考えたわけです。

 裏側は今まで同様、プニョプニョで肌ざわりをよくしています。

左がプニョプニョ保冷剤、右がカチカチ保冷剤
プニョプニョ保冷剤とカチカチ保冷剤の2層式

過去最大の重量176g

鼻の部分をカット

 頭の後ろで結ぶ方式のおかげで、重さの割にはフィット感はバッチリでした(^^)

手ぬぐいマスクMark3(仮④)の評価

 表側の保冷剤はカチカチに凍る予定でしたが、うちの冷凍庫では凍りませんでした。

 塩分濃度をもう少し下げるべきでした。

 ハイブリッドにした意味がありません(>_<)

 過去最大量の保冷剤でしたが、顎の左右にまで保冷剤が出っ張ってしまいました(>_<)

  • 保冷剤重量176g
  • 付け心地 ◯
  • 保冷時間2時間半

 没ではないのですが、顎の左右にはみ出した保冷剤をカットできそうなので「要改造」です。

手ぬぐいマスクMark3(仮⑤)

改善点1「表側の保冷剤の塩分濃度を低くする」

 まず、表側の保冷剤の塩の量をさらに減らしました。

 片栗粉30g、塩12g、ぬるま湯75cc

        ⇩

 片栗粉30g、塩8g、ぬるま湯75cc

 裏側は、今までどおりの塩分濃度(片栗粉30g、塩22g、ぬるま湯75cc)です。

改善点2「長方形→楕円形」

 そして、保冷剤を長方形ではなく、楕円っぽくしてみました。

 楕円っぽくしたので、顎の左右の無駄は無くなりました。

手ぬぐいマスクMark3(仮⑤)の評価

 保冷剤・表側の塩分濃度を下げたことで、一晩冷凍室に入れると「表はカチカチ、裏はプニョプニョ」になりました。

 やっとイメージ通りの保冷剤にたどり着きました(^^)

 装着して、保冷時間や装着具合をチェック!!!

 装着具合は、バッチリです。

 無駄な部分も無く、格好も悪くありません(笑)

もへちゃん
もへちゃん

 あれ?

 表側、すぐにプニョプニョになっちゃった。

 そのせいか、1時間半くらいで、冷たく無くなったぁぁぁ(T_T)

 計ってみると、保冷剤の重量が100g

 もしかしたら「融解熱」よりも「保冷剤の重量」の方が、保冷時間には関係あったのかもしれません(T_T)

  • 保冷剤の重量 100g
  • 付け心地 ◎
  • 保冷時間 1時間半

 保冷時間が、1時間半では満足できません(>_<)…

 再々々々々チャレンジです!

手ぬぐいマスクMark3(仮⑥)

改善点「二層式ですが、表側も裏側も『塩分濃度 低』」

 固体から液体に変わる際に周りから熱を奪う「融解熱」の考え方はいいと思うんだけどなぁ。

 そこで「仮⑥」では、表側も裏側も

片栗粉30g、塩8g、ぬるま湯75cc

と(カチカチ保冷剤の分量)しました。

 カチカチに凍っても、途中で折れ曲がるように、「節」を作って顔の局面にフィットさせます。

 ただ、鼻に当たる部分のみ、仮⑤を作った際の余りの塩分濃度が高いプニョプニョ保冷剤(片栗粉30g、塩22g、ぬるま湯75cc)を入れました。

改善点2「保冷剤の量」

 「仮①」~「仮⑤」まで、5回、保冷剤を作ったことで、慣れすぎたのか「仮⑤」の保冷剤は、コンパクトになりすぎました。

 そこで「仮⑥」では、気持ち多めの保冷剤づくりを意識しました。

手ぬぐいマスクMark3(仮⑥)の評価

  • 保冷剤の重量 140g
  • 付け心地 ◎
  • 保冷時間 2時間

 カチカチに凍っていたので、今までで一番冷た~いマスクでした。

 でも接触面は5分もすると、プニョプニョになり、装着感はグッドです。

 鼻のみソフトってのもいい感じです。

決定!「手ぬぐいマスクMark3」

 「仮⑥」の保冷時間は2時間。

 正直2時間では短いのですが…

 もへちゃんの技術力ではこれ以上伸びそうもありません。

 そこで「手ぬぐいマスクMark3(仮⑥)」を、正式に

手ぬぐいマスクMark3

と名付けることにします。

 やっとできたぁぁぁ

 ふりかえれば、手ぬぐいマスクMark3作りの闘いとは、理想の保冷剤作りの闘いでした。

仮①から仮⑥までで作った保冷剤

この夏は、「手ぬぐいマスクMark3」で乗り切ることにします(^o^)

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