なぜ作ったか
もへちゃんが先生をしていた2009年度、クラスのいきもの係の子たちとひょうたん栽培に初めて挑戦しました。
それまで、ゴーヤ、ヘチマと育ててきたので、さらに難しそうなひょうたんに挑戦したわけです。
しかし2009年度は、実がなる前の夏に枯らしてしまいました(T_T)
ひょうたんは、夏、凄い勢いで葉を茂らせます。
どうやら種まきと同時に施した肥料は、葉を茂らせることで使いきったものと思われます。
そこで2010年度、またクラスのいきもの係の子たちとひょうたん栽培に挑戦しました。
- 摘心
- 整枝
- 追肥
- 人工授粉
それでも、この年も秋を前にして枯らせてしまいました(>_<)
う~ん…
ひょうたん栽培は難し~い(>_<)
しかし、枯れる前までにいくつか実った実があったので、ひょうたんを「水筒」に加工することにしました。
ちなみに、もへちゃんの中の「ひょうたん水筒」のイメージは、若い頃見たジャッキーチェンの映画「ドランクモンキー 酔拳」の中で、お師匠様が呑んでいたお酒の入ったひょうたんです。
2010年、収穫したひょうたんを水筒に加工する方法を書いた学級通信があったので、加工の仕方を書く代わりに、「3年7組学級記録 No.65」(2010年9月21日発行)を紹介します。
人類の知恵に触れる
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるが、彼岸の入りをしたにも関わらず気温32℃。暑い~(^0^;)
しかしおかげでヘチマとゴーヤはまだすくすく育っている。
ひょうたんは残念ながら、夏休み中に枯れてしまったが、それまでにできた実の加工をいよいよ始めようと考えている。
受験生だから、作業はできるだけ昼休みに行いたい。また、非常に悪臭がするらしい。だから、できあがったひょうたんは作業した人のものとする予定だ。
ひょうたんを水筒に加工する方法
①水に漬ける
- 腐らせるために水につける。
- すでに買っててきた新品のゴミバケツを使う
- 目安は2~3週間
- と~っても臭いらしいので、目立たず風通しのいい場所を探して設置する
- ひょうたんは水に浮くので、落としぶたをして、石の重しを乗せる
②水洗い、穴開け、種出し
- 振って、中身が液体になってる(腐ってる)ようならOK
- 水道で、ヌルヌルになった表皮を洗い流す
- ひょうたんの上部にドリルで穴を開ける
- 腐った中身をドボドボと出す。水道を使って、水を入れては出し、入れては出しを繰り返し、中身を全て出す
- とてもとてもくさいので、ビニール手袋を準備。決して服に中身の液体を付けないように!
- 出てきた種は取っておいて、来年使える
③再度、水に漬ける
- 水を少量、出しっぱなしにして、2~3日放置
- やはり浮いてくるので、落としぶたは必要
- 清掃区域のトイレのバケツ用蛇口を使用。他の先生たちには秘密ね(笑)
- この作業で、においは少し減る予定
④乾燥
- 天気がいい日に水から上げて、直射日光に当てる
- 1ヶ月乾燥し続ければ、においはほぼ無くなる
- 雨の日の出し入れがめんどくさいので、日当たりのいい空き教室をこっそり利用(これも他の先生たちには秘密 笑)
ひょうたん加工係、募集!
ひょうたんと人類の歴史は古い。約9600年前の遺跡から発見されている。
人類の知恵に触れてみないか!
ひょうたん加工係、募集開始だ!
その後
確か男子が5~6人、女子が1人、立候補してくれたように思います。
その子たちと強烈な悪臭と闘いながら(手についたにおいは2日ほどとれませんでした(T_T))、つくりあげたひょうたんの一部がこれです。
この状態で子どもたちと山分けしました。
水筒にするためには、さらに加工が必要!
①防水のため、柿渋塗り
もへちゃんの分け前の中で、一番形がいいのを水筒にしようと、外側に柿渋(昔の和傘などに使用、防水の役割を果たす)を塗ってみました。
しかし、それでも水を入れるとしみ出してくる感じがしました。
②さらに防水のため、食用ニス塗り
そこで、ひょうたん内部に食用ニスを塗ってみたら、今度はニスのにおいがなかなか消えません。
魚を飼う時の空気ポンプで1週間ほど内部を強制乾燥したのですが、それでもまだにおいが気になりました。
ふたと紐付け
300ccくらいしか水が入らないし(500cc以上を目指していました)、ニスのにおいは気になるし…
結局、水彩画を趣味にしていた父が水入れ用に欲しがったのであげてしまいました。
その際、持ち歩けるようにと、ふた(木工用のダボを削りました)と、紐を付けました。
数年前、父が亡くなり、またもへちゃんの手元に戻ってきました。
すると、ニスのにおいが無くなってました!
ついに水筒デビューか!?
しかし、保温力、保冷力のすぐれたステンレス水筒をすでに愛用しているので、ひょうたん水筒の出番は、未だになかなかありませんm(_ _)m
次の年に作ったひょうたんで
次の年は、副任でしたがひょうたんを作りました。
前年を超えるサイズのものができなかったので、水筒にはしませんでした。
もへちゃん、もへちゃん
水筒じゃなかったら、何にしたの?
ジャ~ン
これです!
と言っても、画像からはわかりませんよね(^^)
画像のものは、「ひょうたんの種入れ」にしてます。
あなたが学校の先生なら、もしくは子どもの親なら
「ひょうたんを水筒にした」という人類の知恵
実物を手にしながら話すと、とってもリアルですよ~(^^)
もへちゃんは若い頃、先輩の先生たちと組合で、「感性を揺さぶる道徳の授業作りサークル」を作ったことがありました。
広島の八ッ塚実先生の実践に惹かれ(もへちゃんの学級通信は、その八ッ塚先生が当時書かれていた「学級記録」に多大な影響を受けています)、サークルのみんなで八ッ塚先生を訪ねた際に
文字だけで勝負するんじゃなく、一番いいのは実物を使うこと。
二番目はイミテーション(模型とか偽物)を使う。
それもなければ写真を使うべきです
ってアドバイスをいただいたっけ。
話を元に戻しましょう。
昔の人はひょうたんの実を水筒だけでなく、半分に割って柄杓にもしていたと聞きました。
ひょうたんの実の中身を腐らせると、外側の硬い表皮が残り、水筒や柄杓に使えるっていう人類の知恵、すごいって思いませんか!
ひょうたんを手に持ちながら話すと説得力、半端ないですよー😊
コメント
[…] ソースからの抜粋: … […]
ありがとうございますm(_ _)m