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昭和初期のトンビコート再生⑤「クリアファイルで襟の補修!?」

服飾

はじめに

もへちゃん
もへちゃん

 トンビコート再生は、ステイホーム中の作業の1つです。

 学校が臨時休校になった2020年3月2日から、ただボーッと過ごすのではなく、

  1. 身体を動かす系
  2. 頭を使う系(5教科)
  3. 頭を使う系(実技4教科)

を意識してとりくもうと、この ↓ ブログで呼びかけました。

 有言実行がモットーのもへちゃんは、頭を使う系(実技4教科)のとりくみとしてトンビコート再生にとりくんでみたわけです。

 昭和初期のトンビコート再生・第5回目の今回は、襟の補修について書きたいと思います。

昭和初期のトンビコート再生⑤「クリアファイルで襟の補修」

現状(>_<)

 襟の付け根が、画像のようにほつれていました。

 また、外側の襟を観察すると、縫い目が途中で無くなっていたり、糸がほつれて穴が空いています。

よく見ると縫い目が途中で途切れてます
襟と背中にあいた穴

思い切って分解

 分解してみると、中には黄土色の繊維が使われていました。

 「衿芯」って言うのでしょうか?

 子どもの頃にボーイスカウトで使ってた麻紐みたいな色です。

 それともシュロ?

 これがないと襟がピンッとしないのでしょうが…

 しかし、すでにクニャクニャで、役割を果たせてません。

さすが昭和初期、襟の中の芯にはシュロのような布です
外側の襟がフニャフニャしてるのが伝わるかな?

外襟につける衿芯をクリアファイルにしてみました

 80年くらい頑張ってフニャフニャになってしまった麻orシュロの衿芯を変えることにします。

 ミシン目を憶えながらほどきました。

 ミシン目をほどくためのニッパーは100円ショップで買ってきました(^^)

 外側の襟(襟を折ると下側になる)だからか、ミシン目はけっこう大胆に直線や斜線で構成されていました。

しっかり手洗いしたから、かゆくなったりはしません
ニッパーを使ってミシン目をほどきます

家にあったクリアファイルで

 インターネットで「衿芯にクリアファイルが代用できる」ってのを見つけたので、さっそく真似しました。

 家にあった透明のクリアファイルを襟の形に切りました。

 1枚では長さが足りないので、真ん中を瞬間接着剤でつけました。

 今後、洗うことはないと思うので、大丈夫でしょう(^^)

外側の襟にクリアファイル製の衿芯をしつけてみました

継ぎ目ができたので、接着剤!どうせ洗うことないし(^^)

 白い糸はしつけ用です。

 昔の衿芯同様、クリアファイル製の衿芯も黒い糸を使ってミシンで縫い付けちゃいます。

 ただ、ミシンの針が通るか…

 おそるおそるミシンをかけると…

ミシンで縫えるのか実験してみました

直線、斜線で縫いました

 軽々いけました(^^)

おそるおそるミシンをかけたわけ

 おそるおそるミシンをかけたのは、「クリアファイルを縫えるのか」という不安だけでなく、ミシンを使うこと自体数十年ぶりだからです(笑)

 しかも家のミシンには白い糸がセットされてました。

 どうやって黒い糸に変えるんだろう…?

 ミシンには「上からくる糸」と「下からくる糸」があるってことは知ってました。

 また、なぜだかわかりませんが、下からの糸を巻いているパーツを「ボビン」ということは知ってました。

 そうです、これくらいもへちゃんは裁縫初心者なのです(^^;)

 先生になったばかりの頃、学級用の雑巾を縫おうとミシンに挑戦したこともあるのですが、糸のかけ方がわからず手縫いしたことがありました。

 でもいい時代になりました。

 インターネットで検索すると、糸のかけ方は丁寧に教えてくれるのですから。

 今回は、うちにあったミシンの取扱説明書のページを見つけ、そのとおりにすることで解決しました(^o^)

もへちゃん
もへちゃん

また1つかしこくなった! ユリイカ!!

 あっ、「ユリイカ」と言うのは、アルキメデスが王様から出された難問を解いた時に、思わず口にした言葉で「わかった」「見つけた」という意味です。

この後、アルキメデスは「ユリイカ!」と叫びながら裸で町中に飛び出したとか Wikipediaより引用

内側の襟には接着芯

 話が逸れてきたので戻しましょうね。

 内側の襟(着る際に上側にくる襟)には、ミシン目は見当たりません。

 やはり見栄えよくするためでしょうか。

 そこで少しでもピンッとするように接着芯をつけることにしました。

 100円ショップの園芸用不織布で作った型紙を使って、内側の襟の形に接着芯を切り抜き、アイロンを使って接着です。

わかりにくいですが、下に接着芯、上に型紙を置いてます
当て布をあて、中温のアイロンで
襟がピンッと張っていい感じ(^^)

 実は、接着芯をつける時点で、襟を本体から外してしまいました。(クリアファイル製の衿芯の時はまだ本体に付いてました)

 裁縫初心者のもへちゃんなので、できれば外すのは最小限にしたかったのですが、今後、裏地もつけなくっちゃいけないし、外した方が楽と判断したからです。

外側の襟と内側の襟を縫い付け

  • クリアファイル製の衿芯を付けた外側の襟
  • 接着芯を付けた内側の襟

 これらを縫い付ければ「襟の補修」は終了です。

 裏返しにした外側の襟と内側の襟をミシンで縫い、ひっくり返せばできあがりです。

フニャフニャだった襟がピンッとなりました(^^)

 フニャフニャだった襟がピンッとなりました(^^)

 超気持ちいい(^o^)

 いずれ本体でする「どんでん返し」を、襟で体験できました(^^)

おわりに

もへちゃん
もへちゃん

ミスしてました(T_T)

 「超気持ちいい」と思った襟の補修でしたが、後々ミスに気づくことになります。

ミス1

 衿芯をクリアファイルにしたのは、和服の襟でそうするってブログを読んだからです。

 着物の場合はその襟を曲げたりしません。

 しかし、私の場合はこんな風に曲げて着るのです。

手に入れたトンビコート

 襟を曲げるたびにパリパリって音がします(笑)

 人前で襟を折ったり伸ばしたりしないように心がけます。

ミス2

 襟が下向きではなく、上向きに反っていることに気づきました。

下に指が入るほど、上向きに反ってしまいました(>_<)

 平面に置くと、指が入るほど上に反っています。

 これはかっこ悪い(>_<)

 ミス1のパリパリ襟はごまかせますが、ずっと上に反ったままの襟はごまかせません(T_T)

ミス2は修正しなきゃ!

 調べると「表布より裏布を控えて縫う」という技があることを知りました。

 どうしたかって?

 一度ほどいて、もう一度縫い直しました。

 前回のブログでも書いたように、初心者のDIYは、ウサギでは無く、ドジでのろまなカメでいいのです!

 失敗したら時間をかけてやり直せばいいのです。

行程表の確認

  1. 襟の補修で、全体のイメージトレーニング
  2. 型紙とり
  3. 裏地切り
  4. 裏地縫い
  5. 裾等の補修
  6. コートと裏地を縫い付け
  7. どんでん返し
  8. 脇をバイアステープ
  9. 裾を閉じる

 やっと上から2つまでが終わりました。

 まだまだ楽しめます(^o^)

 

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